fish&tips diary

彼女がブログの中で、

“今日はご招待いただいた●●サロンでの体験リポートです。サービスのクオリティーも非常に高く、スタッフの教育も行き届いていて、快適な時間を過ごすことができました。正直これからもこのサロンに定期的に通ってみたいという気持ちになりました。”

 と述べたとします。日本では今のところ、企業が自らの製品やサービスをブログでプロモーションする際のオーソライズされた統一ルールと言えるべきガイドラインはまだ確立されていませんが、現在の一般的な感覚からするとこのブログの内容は、問題が無いと認識される範疇のものであると言えるでしょう。

 では、同じ内容がこう表現されていたらどうでしょうか?

 “今日は私が最近行きつけの、●●サロンについてのリポートです。サービスのクオリティーが非常に高いと美容通の間では最近話題の今大注目のサロンで、スタッフの教育も行き届いていて、いつも快適な時間を過ごすことができます。読者の皆さんにも絶対お勧めですよ!”

 同じ無料招待に対するリポートでも、この後者のブログの内容では“やらせブログ”と言われても仕方ありません。それでは最初のブログとどこが違うのでしょうか?

 最初のブログでは今回自分の意志でそのサロンに行ったのではなく無料で招待を受けたことを明記しています。一方後のブログでは意図的にあたかも自分の意志で、自ら料金を支払って施術を受けているかのような印象を与える内容になっています。また、もう1つの違いは最初のブログではこのサロンで施術を受けたのは今回が初めてで、今後も定期的に通いたいという気持ちを自分の感想として述べていますが、後のブログでは既に定期的に何度も通っているという事実と異なる記述をしています。

 これは明らかに実際の状況とは異なる“人為的な事実のねつ造”と考えられます。一方で両方のブログの内容から読み取れるメッセージに実質的に差はないという見方をする人がいたとしても不思議ではないでしょう。このように事実認定とは個人の主観によってどうにでも解釈され得る非常に曖昧な領域を含んでいます。

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